ナローマルチビームソナー&ROVによる深浅測量及び撮影、研究者・漁業者向け海底調査

能登半島地震で深刻な被害を受けた富山県及び石川県の漁業。

特に富山湾は、想定をはるかに上回る約3分で「津波」が到達。

原因は、断層のズレや隆起及び沈降等ではなく「海底地すべり」が原因とされました。

海底地滑り等の影響によると思われる定置網や底引き網漁、カニかご漁の被害が多く報告されています。

能登半島地震により海底・漁場がどう変化しているのか。

まずは現状を知ることが必要不可欠。

海底の変化を知る為に必須となるナローマルチビームソナーによる海底深浅測量調査を行い、

海底地滑りや崩落、地割れ等の有無を調査します。

高精度な海底地形図で海底地形の変化を確認。

地形図上では解らない実際の海底状況をROV(水中ドローン)で撮影を行い実態解明に繋げます。

定置網が設置してある調査が難しいエリアも対応可能です。

定置網等の設置座標を海底地形図とリンクすることで、より正確な現状把握が可能になります。

漁業者向け調査のみならず、大学等の学術調査にも対応しております。

エリアは富山湾全域と石川県・新潟県及び日本海での調査を行います。

【実際の漁場海底調査】

富山湾内の漁場の海底を調査し、現状を知ることを目的とした調査を行いました。

マルチビームソナーを用いた深浅測量を行い、海底地滑りや崩落の跡、地割れ等の有無を調査しました。

深浅測量後、学術的な調査を含め、実際に起きたと想定される「海底地すべり」跡を、ROV(水中ドローン)にて撮影しました。

※ROV(水中ドローン)による撮影の詳細はYouTubeをご覧下さい。

調査エリアイメージ(富山湾某所)

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定置網を設置するエリアです。

細かくスキャンします。

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3Dの全体像。

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3D拡大。
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能登半島地震による海底地滑りと思われる場所。
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地滑りと思われる場所の拡大。
実際にこの付近のアンカーは切断され、行方不明になっています。
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この付近も海底地滑りのような跡が。
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狭いエリアの至る所で海底地滑りが起きている可能性があります。
事前に調査することで、今後の漁具等の被害を未然に防ぐことが出来るかもしれません。
※この様な海底地形調査も当社で行っております。
マルチビームソナーを用いた調査の後、必要ヵ所を絞ってROV/遠隔操作型無人探査機(水中ドローン)で撮影を行うことで、より具体的な海底の状況を知ることが可能になります。

YouTubeチャンネル

富山湾の浅海域から深海の映像撮影や映像編集も行っています。

海洋エンターテイメント事業部 トヤマベイ ラボ

TOYAMA BAY Lab – YouTube